上達必至の3つの心得とは?ガットを傷めないよう気遣うべし!

ガットを張る時の注意する点は3つです。

  1. 可動式クランプをストリング(ガット)に合わせて調節する
  2. ストリング(ガット)にかかる張力を一定にする
  3. ストリング(ガット)に余分な摩擦熱を生じないようにする

 

可動式クランプをガット(ストリング)に合わせ調節する

可動式のクランプは張るたびに1番最初に調節しなくてはなりません。

いつも同じガットを使っている場合は調節は不要ですが、クランプの把持圧が弱過ぎるとガットが滑りうまくテンションを掛けれません。把持圧がキツ過ぎるとガットがズタズタに傷つきます。

ガットをクランプして、ガットに跡が少し残るぐらいが適切な把持圧だと思っています。

クランプで把持した後に少し跡が残る程度が適切

ガットに跡が残ると切れる原因になりそうなのですが、跡が残らないとテンションを掛けると滑ってしまうので、わたしはちょっと跡が残るぐらいに把持圧を調節しています。

ちょっと跡が残るというのは主観でして、うまく説明できませんが。

 

縦糸と横糸が違うハイブリットの場合は糸が変わったときに調節する必要があります。

ガットは1番最初に真ん中から張り始めます。一回目の張りでクランプの把持圧が高過ぎてデコボコにしてしまうと大変です。切れやすくなる原因になります。

ガット張りで1番最初にするのは、ラケットをセッティングすることでは有りません。クランプの把持圧をセッティングすることです。超重要です。

 

ガットにかかる張力を一定にする

ガットを張るとき最も注意しているのは、張力の安定化です。一定の張力で張ることでラケットの変形を防げるためです。

ガット張り機はいつも同じ張力で引っ張ってくれているのに、グロメットからグロメットまでが一直線でないとストリングにかかる張力は一定ではありません。

横糸を張るとき、直前に張った横糸の隣を通すため、引っ張るだけだと、どうしてもテンションが低い張っていない方へ弓なりに曲がってしまうのです。

張り終わってから弓なりになっているストリングを一直線にすると、張力が下がります。ガット張り機が引っ張っている間にストリングを一直線にしないといけません。

縦糸が曲がることは有りませんが、横糸は曲がるのでセッティングオウルや指を使い横糸を一直線にします。

横糸を丁寧に一直線にするとかっこ良く張り上がります。

 

ガットに余計な摩擦熱を生じさせない

横糸を縦糸に交互にストリングを通した後、素早く引っ張ると摩擦熱が生じます。かなりの熱が出るようで、酷い場合はコーティングが剥がれます。

出来るだけ早く張れるようになりたいという思いから、横糸を素早く引っ張ってしまう時期が有りましたが、醜くコーティングが剥がれてからは出来るだけ丁寧に横糸と通すようにしています。

横糸を手動で引っ張る時は、張ったばかりの横糸付近を出来るだけ遠ならないようにすると摩擦が減ります。まだ張っていない方へ出来るだけカーブさせながら引っ張るイメージです。

 

ちょっと時間をかけるだけで耐久性が上がります。プロの仕事のように丁寧かつ素早くできるようになるまで相当ガットを張りまくる必要があります。

この2点に注意しながら張り上げてゆけば、大きな失敗は少ないと思います。

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