ゴーセン張りやアラウンドザワールドなどの一本張りの場合、スターディングクランプが必要です。ここではスターティングクランプが必要ない張り方を解説します。
この張り方は、グリップ側からトップに向けて横糸を張り上げていきます。そのため張り上げパターンと言われています。
二本張りよりも簡単ではないかと思うぐらい簡単です。
Wilson BURN 95 CV 16X20(縦糸16本、横糸20本)で解説します。
スターティンググランプなしの一本張り
簡単な手順を説明します。
- ガットを切る前に、ストリングパターンの写真を撮っておきます
- ショートサイドの糸をラケット4.5本分とし、残りをロングサイドとする
- 縦糸を張る
- ショートサイドを張り切り、一本内側の縦糸のところでタイオフする。
- ロングサイドを張り上げる
1 ガットを切る前に、ストリングパターンを撮影
ストリングパターンの写真を撮っておくとガットが一本足らないという失敗が減ります。
②ショートサイドとロングサイドに分ける
1回のガット張りに必要なストリングの長さは12mぐらいです。ショートサイドを4.5本分とし、残りをロングサイドとします。
はじめの頃はショートサイドとロングサイドの境目にマジックで印を付けておきましょう。クランプの把持力が弱過ぎて、引っ張るとストリングが滑ってしまいずれることがあります。印をつけておけば元の位置に戻せます。
クランプの調節については「クランプの把持圧の調節について」を参考にしてください。
③縦糸を張っていく
縦糸は真ん中から交互に張っていきます。右をショートサイドにすることが多いです。
最初の縦糸の張り方は「縦糸メインの張りはじめ方の手順」を参考にしてください
④ショートサイドをタイオフ
ショートサイドの最後の縦糸は1割ぐらい上げてテンションを掛けて引っ張ります。
最後の縦糸の一本内側の縦糸のところでタイオフします。
ショートサイドのテンションロスが少なくなるように張りましょう
⑤ロングサイドを張り上げます
ショートサイドをタイオフしてからロングサイドを張ります。
ショートサイドタイオフ前にテンションを上げてあるので、テンションを元に戻すことを忘れないようにしましょう。
トップに向かって張り上げてゆけば完成です。
とっても簡単ですよね。
しかし、この張り方はとても簡単なんですが、ショートサイドの縦糸が緩みやすいという欠点があります。
ブルーのラインが緩み安い!!
タイオフ時に緩みを減らさないと、ラケットに左右差が出てしまうという重大な欠点がります。
まだ張り始めたばかりの頃は、タイオフの一本前のガットのテンションをロスせずに張り終えるのは難しいと思います。
自分は、緩まずに張り終えることが出来ません。この張り方は何本も張ったことがある上級者向けの張り方かも…
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。是非参考にしてください。
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